718 GTS4.0 オプション考察【1】

商品

ポルシェは新車で購入する場合、膨大な種類のオプションから好みの仕様に仕立てて自分だけの一台を作ることができます。
一部では「オプション沼」などとも言われます。

実際のところはポルシェに限らず、輸入車は様々なオプションを選べるメーカーも多いのですが、それらのメーカーの中ではポルシェは比較的安価な部類(といっても高いですが)なのでよく話題になるのだと思います。

ポルシェはどのモデルも、何もつけていない「素」の状態では少々物足りなく、ライバル車の装備品と比較すると割高に感じます。
といって、ライバル車と同等の装備にするにはそれなりのオプション費用を追加しなくてはなりません。

他社は最初からある程度標準装備として組み込まれているものが、ポルシェでは装着の有無を自分で選べる、と考えればまた見え方も違ってくるかもしれません。

今回購入した718ボクスターの場合、ベースモデルであれば768万円(2021年時点)。
「コミコミ800万円くらいなら、頑張れば手に届くかも!?」
と考えがちですが、実際は最低でも100万円、普通に必要と思しきオプションを積んでいくと200万円くらいにはなってしまい、結局は乗り出し価格1000万円前後になってしまいます。

そうすると他社のライバル車が割安に見えてくるというループに陥ってしまいます。

ボクスターであれば、BMWのZ4がライバルになることが多いですが、こちらは最上級グレードのM40iでも車両本体価格892万円です。
ボクスターのベースグレードにそこそこのオプション追加したものと、Z4の最上級グレード。
この時点での装備品はZ4の方が豪華ですし、設計年次もだいぶ異なるのでZ4がお得に見えてきます。

ポルシェとBMWで比較すると、そのくらいの価格差がありますが、これは大雑把に言えばブランドの違い、ということかもしれません。

さて、沼とも言われるポルシェのオプション選び、自分がオーダーするときはどのように選んだのか?
どなたかの参考になれば、と思い書いてみます。

まずはボディカラーから。
一つ目からかなり悩ましい項目で、ここは最後の最後まで悩みました。
そしてボディカラーに影響される他のオプションも多々あるので、ここは非常にエネルギーを使いました。


ポルシェのボディカラーは、無償カラーが数種類あり、そのほかに追加料金が2種類に分かれます。
718の場合、ホワイト・ブラック・レッド・イエローのソリッドカラーが無償色です。
その次にメタリックカラーという有償色があり、718の場合は149,000円です。
このメタリックカラーで選べる色が、また話をややこしくさせます・・・
ホワイトメタリック
ブラックメタリック
グレーメタリック
シルバーメタリック(2種類)
ピンクメタリック
グリーンメタリック
という感じで、無償カラーに設定されているホワイトやブラックのメタリックが選べます。
さて、ここで思うのは「ソリッドとメタリックでどう違うのか?」ということです。
メタリックカラーはラメが入るようなイメージですが、実物を見てみないとわかりませんね。


そしてこのメタリックカラーの上に、追加料金391,000円の「スペシャルカラー」があります。
このスペシャルカラー特に塗料代が高そうな素材という訳でもないのですが、確かにスペシャルなカラーで特別感が増します。
クレヨン(薄いグレー)
レッド(濃いめ)
ブルー(ソリッド)
グリーン(ソリッド)
このレッド、カーマインレッドというカラーなのですが、無償カラーと比較すると高級感もあり深みがあってとても良い色です。
「赤ならこっちでしょ!」と思うのですが、赤色が欲しいなら無償カラーでも十分かもしれない!とも思うわけです。
同じようにホワイトについてもカラー選定の初期段階で悩みました。
追加費用を払ってメタリックにすることも考えたのですが、ディーラーで現物を並べてみた結果、2色の違いがあまり感じられませんでした。そして以前にポルシェのマカンというSUVに乗っていたことがあるのですが、その時のボディカラーがソリッドホワイトだったので、今回ホワイトは外すことにしました。


少し話が逸れますが、ポルシェは展開しているカラーが時期によって変わっていきます。
上記で書いたブルーはシャークブルーというカラーで、2021年にデビューした911のGT3というグレードに新しく設定されたカラーでした。

直前まではマイアミブルーという水色に近い鮮やかなブルーでしたが、シャークブルーはそれよりも濃いソリッドな青色です。

このようにその時代で様々なカラーがあり、悩みの種でもあります。
今回オーダーをするにあたり、「GT3に設定された、新色のシャークブルー!」とテンション上がっていましたが、新色なのでまだ日本には一台も現物がなく、動画や画像で確認するしかありません。
現物を見られない問題点は、実物を撮影したカメラの特性や見ている画面によって色が変わってしまうことです。
今回オーダーをした段階ではシャークブルーのみ現物が見られず、妻と検討に検討を重ねた結果シャークブルーは見送ることにしました。
シャークブルーは新色でもあるので特別感は魅力的で最後まで悩みました。

国内にはほとんど情報が無かったので、主に海外のサイトやYouTubeでシャークブルーの色味・艶感・陰影の出方などを必死に見漁りました。
しかし、結局のところ画面を通して観ている以上、カメラやモニターによって色が全然違うんですね。
さらに天候や時間帯でも色味が変わるので判断が非常に難しい。

結論としては「この色は911GT3なら間違いなく最高に似合う。しかし911ほどグラマラスボディでない718では少し魅力が減少するかも?」という判断になりました。

その他の色でたくさん悩みましたが、もし検討される場合はなるべく実物を見ることをオススメします。
僕も妻と一緒にポルシェセンターの駐車場やエクスペリエンスセンターに出向き、自分たちの一台にベストなカラーはどれなのか?をたくさんたくさん協議しました。

今回はせっかく新車でオーダーする一台、後悔のないようにこだわって決めたい。
長く乗っても飽きの来ない、それでいて他と被らない仕様にしたい。

そんなことを考えて、
外装色:クレヨン(薄いグレー)
ソフトトップ:ブルー
の組み合わせにしました。

この組み合わせは海外のサイトで見つけたものですが、ブルーのソフトトップは少し光沢感があり、クレヨンのカラーとも違和感なくマッチしているように感じたからです。
赤のソフトトップも検討しましたが、実物を見ると思いの外ビビッドな色であったので、少しくすんだグレーには合わないかな?と判断しました。

クレヨンを選ぶにあたり、ディーラーにて同じ色の試乗車があったので半日お借りして普段ドライブするコースを回ってきました。
この色は光の当たり具合で鉛っぽい光沢を表現してくれることがあり、その瞬間の色味が一番気に入ったという感じです。

外装色だけで39万円UPは悩ましいところでしたが・・・汗

このあたりの感覚は個人の主観がほぼ全ての判断基準かと思います。
せっかくなら、自分の好きな仕様で固める「主観バンザイ仕様」が良いと思います^^

長くなってしまいましたので、外装色以外のオプション考察はまた次回に・・・

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA